問題あるパパの接し方
大変特異な例だとは思うのですが、エクセルで子供の成績を管理するお父さんがいるということに大変衝撃を受けました。
確かにエクセルを利用すれば、成績の管理も簡単かもしれない、でも企業内で利用するエクセルというソフトによって、子供の成績管理をデータ化するというのはどうなのでしょうか。
私の様に40代という年齢にとって、子供の頃お父さんというのは、ここぞというときに叱り飛ばしてくれる怖い存在でした。
普段、成績や試験の結果にぶつぶつ言うのはお母さん、悪いことをしてたまにどかんと雷を落とすのがお父さんというイメージがあるのです。
でも今は、お父さんがエクセルなどのソフトを利用して成績管理し、事細かにそのデータから出た結果で子供を判断し、日ごろから怒りまくっているというのです。
売り上げと成績は違う!
企業ではエクセルを利用してデータ管理することもごく当たり前のことです。
営業成績などをデータ化し、それを業務に利用することは当然で表計算ソフトであるエクセルは、非常に管理しやすいソフトと言えます。
でもお子さんの模試の結果や通知表の数値などを科目別にデータ化し、お父さんが理想とする数値に近づけようとするという行為は、まったく子育てとかけ離れた非常に冷たいものと感じます。
こうした資料はお父さんがしなくても、塾や学校で行っているはずです。
偏差値の数値表などがいい例で、自分の成績やランクなどが目に見えるようにデータ化されています。
でもこれを家庭でやられたら?しかも普段子育てはお母さんに任せていて、こういうときだけお父さんが登場するということでは、子供との信頼関係など到底できるはずもありません。
お父さんは数値で僕を判断するの?子供の悲鳴が聞こえてきそうです。
学校は目標あっていくもの
エクセルで成績管理するお父さんがいるかと思えば、お子さんの進路について、まるで車のカタログを見るようにお父さんが学校を選ぶという家庭もあります。
中学や高校のレベル、高校の大学進学率、どこの学校にどのくらいの人数入学させているか、その学校のパンフレットをあつめて、「うちの子が質の高い企業に入るためにはどの大学に行けばいいのか」など値踏みしているような感覚です。
学校はお父さんが選ぶものではなく、また将来いい企業に就職できるからと選ぶものでもなく、お子さんが目標とする勉強ができる、将来なりたいものになれる勉強を教えてくれるところを、お子さんが選ぶのです。
お父さんはもっとドンとしていてほしい、お子さんの多くがこう思うでしょう。
自分が行きたい学校がたとえ、お母さんお父さんがいいと思う進路ではなくても、本当に心からその道に行きたいと思う目標に、バックアップしていくのが親というものでしょう。