聞きたくない悪口を聞くのも仕事のうち?
バラバラの価値観を持つ人同士を簡単に団結させるための方法の一つが「共通の敵を作る」ということです。
不思議なもので何かを達成しようという前向きな目的よりも、反対に特定の敵を倒したり追い出したりしようとする時の方が人は周囲と上手に連携をすることができます。
職場や学校で一人くらいはいるのがそうした何かと悪口を言いふらそうとすいる人で、ちょっと深読みをすると上記のような心理で自分の味方を増やそうという意識があるのかもしれません。
しかしながら人の悪口やネガティブな噂話というのは、聞き手にとっては非常に心理的に重く、不愉快な気分になるものです。
さらに面倒なのが悪口を言っていた人に適当に相槌を打ってしまうことで、あとから「悪口を言っていた人」として責任を押し付けられてしまうことがあるということです。
一番よいのはそうした悪口を言う現場に出くわしたらそっと席をはずすなどしてその場から離れ、話の輪に入らないようにするということです。
人の悪口を言うなんてけしからんとばかりにそこで余計な正義感を発揮してしまうと、かえって相手の反感をかい、余計な憶測をされてしまったり(最初の悪口のターゲットのことが好き、コネがあるなど)、噂の的になって詮索を受けることになりかねません。
上司や先輩など話が断りにくい人が悪口を言ってきたら
悪口をいつも言っているのが同僚などなら、必要以上に関わろうとせずにそっと席を外せばそれですみます。
しかしその相手が上司や先輩など、話を適当に切り上げようとすると怒りをかってしまう場合には事態は簡単ではありません。
そうした場合には相槌を打たざるを得ませんが、それでもできるだけ自発的に発言をしないようにするということが大切になります。
相槌を打つ時にも完全に同意をするのではなく「先輩はそういうところを見ているんですね」「私は全く気が付きませんでした」といったようにあくまでもそれは悪口のつもりで言っているのではないという立ち位置をとるようにしましょう。
悪口を言う人というのは自分が悪く思っている相手を貶めようとして発言をしているので、そこで完全に肯定的な意見を言ってしまうと、自分の意見が正しかったと思い込んでしまうのでますます悪口を沢山言うようになります。
しかし案外発言を冷静に判断されたり、自分が思ったように悪口の相手を貶めることができないとなると、続けて悪口を同じ相手に言いたいとは思わなくなります。
悪口を言うことはターゲットを貶めているつもりで、言うほど自分の格を下げるものです。
悪口ばかり言う人と同じレベルに自分を落とさないように、意識して「自分はああはならない」と考えて行動するようにしましょう。