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  3. 後輩や部下を育てる育成術

どこにでもいる困った部下への対応方法

中間管理職の大変さはどこの企業でも同じことでしょう。
日本においてもようやく欧米風の役割型の企業組織ができあがりつつありますが、大半の国内企業はまだまだ属人的な業務をしているのではないかと思われます。

属人的な企業運営の場合最も困るのが、性格の合わないタイプの人同士であっても個人のコミュニケーションでそれを解決しなければいけないという点です。

つまり業務がしっかりビジネスとして割り切られていれば「給与を極端に上げる」「業務命令に違反したらすぐ解雇する」といった手段もとれるのですが、属人的な組織の場合そうした懲罰や報酬を前提に話をすることができません。
そういう意味で日本における中間管理職というのは世界一コミュニケーション能力が問われる仕事と言ってよいかもしれません。

部下ができて最も困ることが「自分の指示した通りに仕事をしてくれない」ということでしょう。
頑なに「自分には自分のやり方がある」とばかりに他の人と作業の足並みを合わさなかったり、報連相をせずにスタンドプレーで動く人というのはどこにでもいるものです。

そんな命令に従わない部下がいる場合にまず試しておきたいのが、まず「必要な成果」と「必ず報告すべきこと」を決めておくということです。

性格的にあうあわないということは必ず起こってくるので、そういう場合にはお互いできるだけ性格でぶつからないように、評価基準を先にしっかり決めておく方が便利です。

スタンドプレーをするような人であっても、すべきことと達成しなくてはいけない目標を明確にすることで交渉がしやすくなります。

ダラダラ時間を使わないようにするには

もう一つ中間管理職として困るのが、仕事が遅い部下の存在です。
ここ最近サービス残業や長時間労働が社会問題としてクローズアップをされていますが、その原因はつまり時間内に仕事を終わらせることができないことにほかなりません。

就職して間もない若手のうちは仕事の勝手がわかりませんので、非効率な方法で何度も手間をかけて仕事をしていたり周囲の指示に引きずられて自分のやり方を確立することができません。

そこで上司としてはどうしても仕事が遅い部下や後輩がいたなら、まずは時間の使い方をしっかりマネジメントしてあげることが大切になります。

全く初めての仕事でいつまでかかるか想像もできないという作業は日常業務ではそれほど多くなく、大抵は何度かやってきたことの繰り返しのはずです。

なのでその作業をするにはどのくらいの時間がかかるかということを逆算して、いつまでに何をするかというタスクを管理するクセをつけるように指導していきましょう。
タスク管理がしっかりできるようになると、お互いの連絡がしやすくなり、業務の流れがよくなります。

カテゴリー: WORK