問題意識を持つことは自立心を持つこと
世の中に対して問題を提起したり、自己啓発に熱心な人のことを揶揄する言葉に「意識高い系」があります。
いわゆる「意識高い系」と言われる人たちに共通しているのが、「世の中の人が気づかない問題について自分は真剣に考えている」「自分は自分をより高める方法をとっている」といった自己評価の高さです。
こうした自分自身や世の中に対して高い問題意識を持つということそれ自体は非常に素晴らしく立派なことです。
しかしなぜ「意識高い系」と揶揄されてしまうかというと、そうした人たちの多くは口先だけで良さそうなことを言うものの、行動がまったく伴っていないことが多いからです。
そこまで言うなら自分でやってみろよとツッコミを入れられると、いやそれはまだ準備ができていない、それは自分ではなく世間がそうするべきだといった言い訳が聞かれるこことも珍しくありません。
大切なことは問題意識を持つということではなく、それを改善できる方法として自分自身の問題まで落とし込むことができるようにするということです。
問題意識を持つということはすなわち現状において何らかの問題があるということに気づいているということです。
気づいた問題があるのなら、そこから自分ができることは何かと一歩進んだ思考をしてみてください。
それができてこそ自立心が備わります。
自分で解決できる問題とできない問題を見分ける
今目の前に解決したい問題があるなら、まずはその問題を改善するために自分ができることとできないことを考えてみましょう。
改善したい問題があってそれに深く悩んでいるのに一向に改善することができないという人は、自分のできないことにのみ心が囚われているということがよくあります。
給料が安い、苦手な人が身近にいる、忙しくて自分の時間が持てないといった様々な悩みが日常生活では出てきますが、まずは自分にできることは何かということから逆算してみるようにしましょう。
例えば「給料が安い」という時には「生活コストと給与の額があっていない」ということがその裏にある問題なので、なぜ生活のコストに給与の額が足りないのかというところから考えてみます。
あるいは明らかに自分のしている仕事が給与額と釣り合っていないなら、転職や副業など別の手段を考えてみることもできます。
同じように「苦手な人が身近にいる」ということも、相手の性格を自分の力で変えることは不可能であるということをまず理解し、その上でできるだけ接触しなくてもよい方法はないかということから考えていくようにします。
問題意識と解決方法をセットにして考えることができるようになると、自然と仕事における業務についてもよりよいやり方を考えてやる習慣がついてきます。